医療依存度の高い方の施設入所について…
お疲れさまです。
ケアマネの皆様、給付管理は順調ですか?
私は珍しく、すでに入力は終了しました。記録整理に追われております。
さて、今日の話題は医療依存度の高い方の施設入所について…
医療依存度が高いと施設の受け入れが非常に難しいと感じたことはありませんか?
特に認知症があると、なかなか施設の受け入れが良くない…
本来、医療の必要のある方は通常の受け入れ先としては介護老人保健施設になるのですが、介護老人保健施設は医療費が施設持ちになるため、医療にかかる費用があまりにも高額だと、まず受け入れてもらえない。
これは介護老人保健施設が悪いわけではなく、制度が介護老人保健施設での医療請求を認めない(緊急の場合は一部で認められているものもある)ため、介護老人保健施設にすれば医療にかかる費用を負担しなければならなくなれば、薬価の高い薬を飲んでいる人は負担が大きくなりすぎるため、当然、判定会議で入所が不可と判断されます。
また、介護老人保健施設には看護師が配置されていますが、日中はともかく、夜間帯は通常、看護師は1名程度。100名の入居者に対して、介護職3名看護師1名で対応をしているところが多いのではないでしょうか?
そうなると、胃ろうやインスリンなど医療にかかる処置が増えるととても看護師1名では対応ができない。とうぜん、通常でも薬などの管理は看護師が行っている訳で、それにプラスした処置や他の医療的な管理は全て看護師が行わなければならず、イレギュラーで発熱などがあれば、それに対しても対応をしなければなりません。
当然ですが、介護の仕事も手伝わなければなりません(これは看護師が手伝わない所も多くあるようで、看護師と介護とが仲良くなれず、看護師主導で動いている介護老人保健施設が多いのではないでしょうか…)
となると、1施設あたりで胃ろうやインスリン注射などを受け入れられる人数は限られてきます。
なので、判定会では医療にかかる費用の他に上記のような看護師のキャパシティの関係で入所が出来ない場合もあります。
国は介護療養型の病床を今、なくそうとしています。
医療費の削減のためであるのはわかりますが、もし、介護療養型の病床がなくなればそこに入院をしていた人たちはどうなるのでしょうか?
国は介護療養型の病床を規制を緩和した介護老人保健施設への転換をはかろうとしていますが、介護老人保健施設には上のような問題もあり、はたしてどれくらいの介護療養型の病床を持つ病院が介護老人保健施設へ転換するかは全くわからず、さんざん国に騙されてきた病院にすれば「もう騙されない」と言うのが本音で今のところは転換を考えているところは少ないと思われます。(そもそも、介護療養型の病床を良い条件で病院に作らせたのは国だったと思います)
そうなれば、在宅で世話をすることになるのかもしれませんが、在宅で医療を見る程の環境は全く整っていません。
さーて、どうなるのか?
と、話しが施設入所から離れてしまいましたが、最近は医療の進歩もあり経口摂取が難しいと判断されればIVH(中心静脈栄養)などの血管から栄養を送る方法よりも胃ろう(PEG)が積極的に導入されます。
胃ろうはこれまで行われてきた鼻腔栄養よりも管理が簡単で、患者さんへの負担も少ないです。また、胃ろうを付けたままでも経口からの摂取はできるので、経口からの摂取で栄養が充分に取れるようになれば胃ろうを抜くことも簡単にできます。
なので、胃ろう程度であれば、最近は特別養護老人ホームでも受け入れをしてくれます。(と、いうか胃ろうを理由に断ることはできないと聞いたように思います。ただ、介護老人保健施設と同じで看護師のキャパシティの関係で受け入れられない場合は当然あります)
問題はインスリン注射…
自己注射出来る場合はそれ程に問題にはならないと思いますが、認知などがあり自己注射が出来ない場合は結局は医療従事者が行わなければならなくなります。
施設における医療従事者といえば医師か看護師になるので、その役割は当然、看護師になります。
ただ、グループホームなどでは看護師が夜間帯は居ないため、実質、入居は難しいのが現実です。
ではどうするか?
一つだけ方法があります。
かな、グレーゾーンです。
インスリン注射や胃ろうの注入は本人や家族がする場合は医療行為とはいえ、認められています。
ただ、家族でない第三者は医療行為についてはすることができません(医師や看護師など除く)
なので、本人さんのする行為を介護者が補助する事はできます。
なので、インスリン注射の目盛りを見てあげたり、注射をするときに手を支えてあげたりはできます。
そうです。
基本的には本人さんにしてもらい、出来ない部分を補助することはできますので、注射も本人さんの手に手を添えて補助してあげれば良いわけです。
まーこれは建前なので、これをしてくれる所はきわめて少ないと思われます。
しかし、実際、認知症の方でインスリン注射が必要な方は居るわけで、そう言う方を在宅で世話できなくなった場合、今の介護保険ではとても入れる施設はありませんね。
インスリン注射や胃ろうであればまだ、なんとか時間がかかっても施設に入ることはできますが、これに人工透析が必要になったりすると、受け入れ出来る施設は非常に少ないのが現実です。
最近は有料老人ホームや高齢者専用賃貸住宅などでは少しでも入居者を増やしたいがためにかなり無理な状況でも受け入れてくれる所もあるようですが、きちんと医療管理が出来るのかかなり不安でとてもお願いできるとは言えないですね…(もちろん、きちんと安心せいて任せられる施設もありますが、チェーン店のようにバンバン建てて新聞でデカデカと広告を打てるような施設はとても信頼できません。)
で、結論…
現実問題として医療依存度の高い方の施設入所は非常に難しい
受け入れ先は基本は介護老人保健施設だが、薬を減らしたりなどの調整が必要な場合もある。薬価の高い薬が必要な方はまず、難しい。また、本来、中間施設という役割もあるので、地域によっては長期入所が出来ない(認めない)所もあるので注意が必要です。
特別養護老人ホームでも胃ろうであれば受け入れが可能な所も多いはずなので、あきらめずに交渉をしてみましょう。
グループホームについては、かなりグレーゾーン的な事をしなければ難しいので信頼できる熱意のある施設長が居るところに交渉をするしか無いと思います。
後は有料老人ホームや高齢者専用賃貸住宅。
これは場所によっては医療依存度の高い方でもOKと言うところもありますので探してみましょう。ただし、費用がそれなりにかかるので、経済的に問題がない方でなければ難しいという問題があります。
しかし、国はいったい老後をどう考えているのでしょうか?
医療も介護も全く持って役に立たない制度作り…
国民がもっと声を出さなければダメですね…がんばれ民主党!!
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